相方・おちゃ丸の地元・浜松で人生初のひとり暮らしに奮闘中の大福が
浜松ライフをゆる~く綴りマス
第2回
赤電でプチ旅気分
赤電(あかでん)。
浜松に来てから初めて聞くワードだ。新浜松駅から西鹿島駅をつなぐ遠鉄電車。赤い電車が走る所から“赤電”と呼ばれているらしい。ウィキペディアにはそう書いてある。
たまに赤電で来ましたとか、子供の頃は赤電に乗ってたなぁなど、会話の中でちょこちょこ出るワードの赤電。どこかのタイミングで一度乗ってみたいと思い、調べてみたら1日乗り放題券があった。
【遠鉄電車 公式サイト】
https://www.entetsu.co.jp/tetsudou/
思い立ったが吉日。次の日僕は赤電に揺られていた。乗り放題券を使って、新浜松駅から、そのまま真っすぐ終点の西鹿島駅に向かい一駅ずつ降りては、各駅の写真を撮ってみることにした。西鹿島駅で降りた瞬間、この遊びの成功を確信した。そこには、思い描いた様な旅の始まりの駅があった。
▲終点の「西鹿島駅」からプチ旅をスタート
昨今乗り鉄や撮り鉄、いろんな鉄道オタクがある中、完全に撮り鉄、いや撮り駅になった。浜松に来てからというもの建物が魅力的だなと思うことが増えた。東京時代あんなにあった近未来的な建物に、全く興味を持つ事がなかったのになぜか浜松に来てからというもの建物に対してテンションが上がる事が増えた。
近未来的に進もうとする建物と、古き良き昭和の匂いを残す建物。時代が錯誤する建物が市内に共存していて、浜松にいるだけなのに過去と未来の時間軸を行き来している気がして、あの猫型ロボットになれた気分。体型だけは、ほぼあの猫型ロボットなんだけど。
古き良き西鹿島駅を出発して、次の駅で降りては駅の写真を撮る。また降りては、写真を撮ってを繰り返し、途中で浜北駅についた。
駅前には見慣れたモスバーガーがあった。浜北区役所と複合施設も併設されていた。とてもテンションが上がった。そこまでは無人駅が続いていたため、急に出てきた駅前の施設とファーストフードに「ここの駅、すごく便利じゃん」と強く思い、そしてその感情にもびっくりした。
昨年まで30年弱。東京で生活していて駅前に複合施設やチェーン店があっても、当たり前としか感じていなかったのに、短時間で無人駅を乗り降りした後に見た浜北駅は光り輝いて見えた。ありがたさを感じるとともに、プチではあったが価値観が変わった。
▲なんだか光輝いて見えた「浜北駅」
昔、旅行に行って価値観が変わったという友達に薄めの嫌悪感を抱いたけど、下手したら自分の方が価値観が変わりやすいかもという現実を知り、なんか申し訳なさを覚えた。薄めの嫌悪感抱いてゴメン。このコラムを見てないといいんだけど…。
降りて写真を撮って。降りては撮っての繰り返し。各駅停車ならぬ各駅降車。ワクワクした。33歳になっても、まだワクワクするんだと実感した。思えば浜松に来た事が一世一代の大冒険。どこか行く度に気分は小旅行。
自動車学校前というとても魅力的な名前の駅を過ぎると一気に路線の雰囲気が変わる。
▲ナゾに魅力的な駅名の「自動車学校前駅」
見た目の感じは、多摩都市モノレールのような雰囲気に。浜松駅近くのアクトタワーが少しづつ大きく見えてきてこの旅が終点間近という事を実感していく。当日は猛暑日だった。Tシャツを3枚変えペットボトルを5本飲み干し、汗だくになりながら新浜松駅に到着した。暑すぎて溶けそうだった。いや多分ちょっと溶けた。
▲浜松市のシンボルタワー「アクトタワー」が見えてきたらプチ旅もまもなく終わり
全駅(18駅)降りてみて、ちょっとだけ価値観変わった…かも
行きは30分。帰りは4時間30分。往復5時間。新幹線だったら余裕で東京〜浜松間を往復出来る。疲労感はすごかったけど満足感に加え、とにかく達成感がでかい。でもこんなに体力消耗したのに、まったくとして痩せる事はなかった。体重のシステムってどうなってんの?
次はどこに小旅行に行こうかな。
(文・写真/やらまいかカンパニー 大福)
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