相方・おちゃ丸の地元・浜松で人生初のひとり暮らしに奮闘中の大福が
浜松ライフをゆる~く綴りマス
第5回
ついに浜松餃子の名店へ
寒い。
そして、びゅーびゅーとすごい風の音がしている。浜松には、「遠州のからっ風」という季節風がある。慣れたようなふりを周りにはしているが、正直未だにびっくりする日がある。風のおかげで気温より寒く感じるし、自転車に乗っているのにまるで前に進んでいないように錯覚するほど風が吹いている。洗濯物も当たり前かのように吹き飛ばされる。しまむらで買ったハイキューのパーカーを飛ばされた恨みは一生忘れない。
外に出るのが億劫なほど寒い。でも、そんな日でも、やっぱり食べに行きたくなるのが浜松餃子だ。
浜松市内には、浜松餃子が食べられるお店がおおよそ300店舗ほどあるそうで、冷凍餃子を取り扱う無人の店舗もちらほら見かける。2020年には世帯辺りの餃子購入額が日本一に輝いた。そんなこともあり、浜松に来てからというもの餃子を食べる機会が増えた。
今日の夜は何食べよう。
そうだ、そういえばあそこの『むつぎく』って結局行けてないな。今日こそは行ってみるか。
名店『むつぎく』さん。
【住所:静岡県浜松市中区砂山町356-5】
浜松に来る前から名前だけは相方のおちゃ丸から聞いていたし動画でも見た事はあった。浜松に移住してきて何度か行ってみたものの、いつ行ってもたくさんの人が並んでいて、毎回諦めて帰宅していた。
よし。今日は並ぼう。なぜかその日は勇気が出て、意を決して列に並んでみることにした。今日もいつものように行列。風もすごい。遠州のからっ風が、決意の炎を消そうしてくるものの、今日こそは負けてなるものかと北風と太陽の主人公ばりにダウンジャケットに身を包み、ただひたすらに順番が来るのを待っていた。
列に並んでいると、餃子を楽しみにする周りの声が聞こえてくる。僕の前に並んだ夫婦が、外に飾ってあるメニューを見ながら餃子のお供をご飯にするのか、それともビールにするのかで相談している。なんだよ、最高の時間じゃないか。羨ましくて禿げそうだ。
むつぎくさんは餃子だけじゃなくラーメンやホルモン焼きもある。揺れる。頭の中で食事の会議が始まる。
ホルモン焼きか?
え?餃子でしょ、もちろん。
いやいや、このホルモンと米はやばいって。
餃子食いに来たんでしょ?
ラーメンもありか?
お前は黙ってろよ。
結局、ホルモン焼きはまた今度食べに来るという事で脳内の会議を納めることに成功した。
列が進んでようやく店内へ。平日の夜にもかかわらず店内は満席。さすがは人気店。わくわく感でさらに腹が減る。うわー、ビールも頼んどきゃ良かったかな。とも思うがここは浜松餃子とご飯のみの注文。みそ汁こそ頼んだが、ど正面、ほぼマンツーマンの形式だ。
浜松餃子の特徴は円型焼きと茹でもやし。(と言われている。)餡は野菜多めであっさりと食べられる。一度おちゃ丸の母に焼いてもらう機会があったのだがとんでもなく美味かった。
お待ちかねの餃子がやってきた。
宝石か?そのぐらい輝いて見えた。
▲まばゆい輝きを放つ餃子さま。佇まいが美しい…
いてもたってもいられず一口で頬張った。うまっ。うまー。これ、これなのよね。美味しいー。
野菜のシャキシャキ感と甘み。そこに加えて皮のモチモチ感。しつこさが無いから次から次へと食べられる。間に食べるもやしで口の中がリセットされて餃子を口に運ぶスピードが加速する。
気が付けばあっという間に平らげていた。並んていた時間の半分もかからなかった。
食べてる最中の吸引力はあの掃除機並みだった。
ほくほくの状態で店を後にした。満腹感に加え、充実感。達成感もあった。
こうしてまた一つ名店の味を知ることができた。
でも。
あまり大きな声では言いづらいけど僕の中の餃子ランキング殿堂入りは母の餃子。どこでどれだけ美味しい餃子を食べようともやっぱり敵わない。最後の晩餐はあの餃子が良い。
とは言いつつ、やっぱり美味しい浜松餃子。
次はどこに行こっかな~。
(文・写真/やらまいかカンパニー 大福)
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