伊予原新さんの著書「月まで三キロ」の舞台にもなった浜松市天竜区月。
実際に「月まで3km」という看板があり、それをお目当てにドライブされる方もいるそうである日、YouTubeの撮影がてら相方・おちゃ丸と、この看板を見に行く事になった。
我々のYouTubeでは浜松市内をドライブしながらトークする企画があり、街の景色を背景にたわいもない話をする。
とは言いつつも、YouTubeの撮影にかこつけて市内の色んな場所を車で案内してもらってるようなもんだ。
浜松市には数多くの観光スポットが点在している。浜松城や中田島砂丘、浜名湖、弁天島、竜ヶ岩洞など、同じ市内とは思えない様々な景色を楽しめる。
浜松に引っ越してきて約一年半。観光という面だけで言えば、この一年半で生まれてから見てきた絶景の数をはるかに超えるぐらいの様々な絶景を見た。「うわー、綺麗!」と何度叫んだ事か。自分のボキャブラリーの無さに何度呆れた事か。
はっきり言って今回のドライブトークにおいては景色に関しては期待していなかった。
あくまでも目的は看板。そして「車で”月”に行く」というパワーワードが動画に収められればもうそれで充分だった。
出発してから数十分、様々な山が見えてきて「月まで3km」の看板が間も無くという地点に入った。船明(ふなぎら)ダムを通り過ぎた瞬間、思いもよらぬ光景が飛び込んできた。
▲船明(ふなぎら)ダムを通り過ぎたら、とんでもない絶景が広がっていた!!
横一面に綺麗な青が広がる。天竜川の美しさに加えて壮大な森林の緑が加わり雲一つない晴天も相まって絶景だった。今まで見てきた中でも上位に食い込むほどとてつもなく絶景だった。
横にいるのが相方という大減点を除けばドライブとしてはこの上ないシチュエーションだった。
お目当ての「月まで3km」の看板を撮影した後、実際に【月】まで向かうことにした。
▲粋に感じてしまう!? 道路案内標識
月に着いた瞬間、心の底から声が出た。
「うわー、綺麗!」
青にも緑にも見える透き通った水面が一面に広がりそこにはゲームの世界線でしか見た事ないような幻想的な世界が広がっていた。
高校生の頃、現実から逃げるために飛び込んだ非現実のRPGの世界のような光景がそこにはあった。
▲浜松市にある【月】の光景
ただただずっとそこにいたい。この景色をただただずっと見ていたい。そう思えるような世界だった。
旅行というものに対して、何か景色を見るという事にあまりテンションが上がることは無かった。美味しいご飯を食べることは嬉しかったが景色を見る喜びはピンとこなかった。
でも、浜松に来てなぜ人が旅行したいのか。なぜ景色を見て癒されたいのか。なぜ非日常を追い求めるのか。なんとなくわかってきた。この一年で少しだけ人間に近づけた気がした。
またいつの日かここに来れたらいいなと思いYouTubeの撮影を終え、帰宅することに。疲労感よりもすごく高揚した気分で帰宅した。
とりあえず次回来る時までに、「うわー、綺麗!」 以外のボキャブラリーを増やしとかないと。
★実際にコンビで「月」に行ってみた動画はコチラ↓
(文・写真/やらまいかカンパニー 大福)
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