release2022/09/06

太田光の新著『芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編』発売(9/20)

太田光の新刊『芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編』が、

9月20日(金)朝日新聞出版より発売されます。

 

東京五輪のドタバタ、笑いとホロコースト、無差別殺傷事件、ロシアによるウクライナへの侵攻……

話題となった出来事から、人間の未熟さ・弱さを見つめ、世の中の深層をえぐる論考集。

朝日新聞「天声人語」より深くて鋭かったと言われる『芸人人語』第2弾です。

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■内容

我々はいじめが大好きだ。人は人の失敗が見たくて仕方ないのだ。それがお笑いだ。

笑いはいじめだ。言葉は「凶器」なのだ――。

朝日新聞「天声人語」よりも、やっぱり深くて鋭かった!待望の第二弾!

 

「石原慎太郎とオワコン」「アンジャッシュ渡部と不倫」「東京ド輪のドタバタ劇」

「小山田圭吾氏といじめ」「ロシアによるウクライナ侵攻」「安倍元首相の死去」……

笑いも五輪も選挙も戦争も、やっぱり相方・田中も、世の中は全部つながっている――。

話題となった出来事から、人間の未熟さ・弱さを見つめ、世の中の深層をさらにえぐった珠玉の21編。

 


 

映画は人を傷つける。文学も、絵画も、音楽も。落語も漫才もそうだ。人間の存在自体がそうなのだ。我々はいい加減理解するべきだ。人を傷つけずに生きていける人間などいないのだということを。それでも人間という存在は必要なのだということを。

ダイナマイトも原子力も太陽も宗教も人を殺す。それでも必要だろう。拳銃もナイフもそうだ。それらのものに罪はないのか? ないわけないだろう。でもそれらのものが人を生かしてきたことも事実だ。生と死は重なって同時にそこにある。しつこいようだが、「人を傷つけない笑い」などと簡単に口にする人間を私は全く信頼しない。

古来、人間は「人を傷つけない宗教」ですら作れないでいるのだ。「人を傷つけない映画」も「文学」も「芸術」も「山」も「川」も「海」も「自然」も「宇宙」も存在しない。

 

(「十四 ジョーカー」より)

 

 

【タイトル】芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編

【著者】太田光
【定価】1,600円+税
【判型】四六判

【頁数】336ページ

【ISBN 】978-4022518354

【発売】朝日新聞出版【発売日】2022年9月20日

 

■目次

一 オワコン / 二 変化 / 三 日米 / 四 国際社会 / 五 笑いと震災

六 伝える / 七 祭り / 八 運動会とオリンピック / 九 混乱

十 団結 / 十一 時代の価値観 / 十二 立つ場所

十三 笑うことはできるかな / 十四 ジョーカー / 十五 日本人の心

十六 あとの祭り / 十七 正義の味方 / 十八 桜・薔薇・ひまわり

十九 指導者と国と世代 / 二十 不思議の国の…… / 二十一 参院選

あとがき

 

 

■プロフィール

太田光(おおた・ひかり)

1965 年 5 月 13 日、埼玉県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科を中退後、88 年、大学の同級生の田中裕二と爆笑問題を結成。93 年度「NHK 新人演芸大賞」、2006 年、「芸術選奨文部科学大臣賞」受賞。18 年、オムニバス映画「クソ野郎と美しき世界」の一編、 草彅剛主演の「光へ、航る」を監督。20 年、「ギャラクシー賞」ラジオ部門 DJ パーソナリティ賞を受賞。著書に『爆笑問題の日 本言論』(宝島社)、『マボロシの鳥』(新潮社)、『憲法九条を世界遺産に』(共著、集英社新書)、『違和感』(扶桑社新書)など多数。

 

【爆笑問題・プロフィール】